- 岩国医療センターHOME
- 診療科目・案内
- 外科
- 大腸外科
大腸外科
本邦における大腸癌症例数の増加に伴い、当院でも大腸癌症例が増加しています。腹腔鏡補助下手術の対象は2008年までは、壁深達度MPまでのN0結腸癌(Rsを含む)症例としており、全大腸癌症例の15%程度でした。2009年より対象をSS、N1までの結腸癌(Rsを含む)に適応を拡大しました。

当科における大腸癌手術例と腹腔鏡補助下手術の年次推移

当科における2008年大腸癌手術症例の内訳
神経温存リンパ節郭清:直腸癌の手術では転移をきたしやすいリンパ節の近くに、重要な神経があるため、手術には経験と技術が必要になります。神経を細心の注意で温存しながら、リンパ節は十分に郭清するよう心がけています。


骨盤神経叢温存リンパ郭清
自然肛門温存手術:I-O(アイオー)型ダブルステープリング法という高知医療センター浜田医師が工夫した方法や経肛門吻合法を導入した超低位前方手術により、人工肛門を回避しています。
腹腔鏡補助下手術:病期Ⅰ・Ⅱと比較的早い時期の大腸癌を対象として行っています。従来、15センチ長の創でしたが、腹腔鏡補助下では7センチ長の小さな創で手術を行います。手術時間も、従来の開腹手術に加えること1時間以内で施行可能となっています。
遺伝性腫瘍への取り組み:大腸癌の20%は遺伝が発病に関係しており、大腸癌の5%は常染色体優性遺伝の形式で発病します。胃癌や子宮体癌、卵巣癌、胆管癌の発生にもかかわってくることがあり、特別な注意が必要です。

リンチ症候群(遺伝性非ポリポーシス大腸癌)
自験例による家系内のがんスペクトラムと癌死症例

サーベイランス中に早期大腸癌を発見
内視鏡にて切除しえた症例
リンチ症候群(遺伝性非ポリポーシス大腸癌)は、最も頻度の高い遺伝性腫瘍で、この疾患のスクリーニングに用いられるマイクロサテライト不安定検査(保険収載済み)の対象となる症例は全大腸癌の約20%にもおよびます。しかし、残念ながら一般臨床医の関心が低く、大部分が見逃されているのが現状です。きちんとサーベイランスを行うことで、大部分の方が癌で命を落とすことを避けることができます。遺伝子検査で陽性が証明された家系では、発癌していない血縁者に発癌しやすい体質があるかどうかを調べる未発症保因者診断も行っています。
家族性腫瘍相談外来にて、いわゆる「がん家系」のマネージメントをしていますので、対象の患者様がおられましたら、ご紹介ください。








