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呼吸器外科

肺がん(原発性肺がん)

肺がんの進行度(病期)

がんの拡がりによって病気の進行度を、潜伏がん、0期、IA期、IB期、IIA期、IIB期、IIIA期、IIIB期、IV期に分類します。数字あるいはアルファベットが進むにつれて進行したがんということになります。 前項でも述べたように、病期を知ることは、単にその人の予後を予測するためだけではなく、最適な治療法を知るためにも非常に重要となります。また2010年1月1日より世界中で新たな病期分類が使われるようになります。

潜伏がん 痰検査でがん細胞が見つかっているのですが、どこに原発巣があるかわからない。
0期 がんは見つかっているが、気管支をおおう細胞の細胞層(上皮)の内部にとどまっている。
IA期 がんの大きさが3cm以下で、リンパ節や他の臓器に転移を認めない。
IB期 ①がんの大きさが3cmより大きく5cm以下で、リンパ節や他の臓器に転移を認めない。
②がんの大きさが3cm以下だが、肺の表面を覆っている膜(臓側胸膜)に浸潤を認める場合で、リンパ節や他の臓器に転移を認めない。
IIA期 ①がんの大きさが3cmより大きく5cm以下で、リンパ節や他の臓器に転移を認めない。
②3cm以下であるが肺の表面を覆っている膜(臓側胸膜)に浸潤を認め、原発巣と同じ側の肺門部のリンパ節にがんの転移を認めるが、他の臓器に転移を認めない。
③がんの大きさが5cmより大きく7cm以下で、リンパ節や他の臓器に転移を認めない。
IIB期 ①がんの大きさが5cmより大きく7cm以下で、原発巣と同じ側の肺門部のリンパ節にがんの転移を認めるが、他の臓器に転移を認めない。
②がんの大きさが7cmより大きい場合、さらには横隔膜、胸壁、横隔神経、あるいは縦隔の胸膜や心臓を覆う膜(心嚢)に直接浸潤している場合や、気管が左右に分かれる部位(気管分岐部)から2cm以内までがんがおよぶ場合、あるいは片側の肺全体が無気肺(肺の中に空気の入ってない状態)や閉塞性肺炎(気管支などの閉塞の結果その末梢に肺炎をきたした状態)、あるいは原発巣と同じ肺葉内に転移巣を認める場合で、リンパ節や他の臓器に転移を認めない。
IIIA期 ①がんの大きさにかかわらず、原発巣と同じ側の縦隔のリンパ節に転移を認めるが、他の臓器に転移を認めない。
②がんの大きさが7cmより大きい場合、さらには横隔膜、胸壁、横隔神経、あるいは縦隔の胸膜や心臓を覆う膜(心嚢)に直接浸潤している場合や、気管が左右に分かれる部位(気管分岐部)から2cm以内までがんがおよぶ場合、あるいは片側の肺全体が無気肺(肺の中に空気の入ってない状態)や閉塞性肺炎(気管支などの閉塞の結果その末梢に肺炎をきたした状態)、あるいは原発巣と同じ肺葉内に転移巣を認める場合で、原発巣と同じ側の肺門部のリンパ節にがんの転移を認めるが、他の臓器に転移を認めない。
③がんの大きさにかかわらず縦隔、心臓、大血管、気管、反回神経、食道、椎体(背骨)、気管分岐部に浸潤しているか、または原発巣と同じ側で異なった肺葉内に転移巣を認める場合で、リンパ節転移を認めないか、あるいは原発巣と同じ側の肺門部のリンパ節にがんの転移を認めるが、他の臓器に転移を認めない。
IIIB期 ①がんの大きさにかかわらず、原発巣の反対側の縦隔、肺門部、あるいは鎖骨の上のリンパ節へ転移していて、他の臓器に転移を認めない。
②縦隔、心臓、大血管、気管、反回神経、食道、椎体(背骨)、気管分岐部に浸潤している場合、あるいは原発巣と同じ側で異なった肺葉内に転移巣を認め、原発巣と同じ側の縦隔のリンパ節にがんの転移を認めないが、他の臓器に転移を認めない。
IV期 ①がんの大きさやリンパ節転移の有無にかかわらず、反対側の肺内に転移を認めたり、胸膜に播種などを認めたり、がんを含んだ胸水を認めたり、がんを含んだ心嚢水を認めたり、脳、肝臓、骨、副腎などの臓器に転移(遠隔転移)を認める。

 

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