平成20年5月15日、三原市医師会において、村上医師により、「脚を診る」というタイトルで講演が行われた。(写真1、2)
近 年、下肢閉塞性動脈硬化症に対する治療はめざましい進歩を遂げており、従来バイパス手術を行われていた病変へも、血管内治療(カテーテル治療)が可能とな り、また、従来良い結果が得られなかった末梢へのバイパス手術(写真3)の成績も向上してきた。その結果、壊疽を伴うような重症虚血肢(写真4)に対して も、積極的に血行再建を行い、大切断を回避できる症例が増えていている。
閉塞性動脈硬化症に対する血管内治療(カテーテル インターベンション)(写真5)は、すさまじい勢いでその症例数を増しており、確かに各種デバイスの改良や技術、経験の蓄積により、成績の向上も著しい。 当院でも、従来から、カテーテルインターベンションやバイパス手術を行ってきて、良好な初期成績を得てきたが、長期にわたって本当に良いことをしているの か?という視点から、その適応を厳密にする必要がある。TASC IIという世界的なガイドラインが作られ、閉塞性動脈硬化症の診断、治療の標準化がはかられている。ガイドラインと先進的治療の狭間で、当院での治療成績 を振り返りながら、今後の展望について考察した。
もう一つの重要な点は、閉塞性動脈硬化症は下肢単独の病気ではなく、全身の動脈硬化の一部分症であることの認識で、脳梗塞や心筋梗塞の予防を早期に開始し、生命予後を改善するために、様々な診断、治療が多面的に行われている。
以上の内容の講演の後、会場からの質問に対して活発な質疑応答がされた。
三原赤十字病院循環器内科の梶山先生からは、閉塞性動脈硬化症の方にβブロッカーを投与することの是非について、ご自身のエコーの経験をふまえて質問された。
座長の三原興生病院院長の藤原先生からは、下肢切断の適応について、ご自身の経験を話された。
その後、情報交換会が行われた。三原、尾道地区におられる岩国医療センターOBの先生方も多く参加され、意見交換がなされた。
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(写真3) |
(写真4) |
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