肝臓内科

TEL / 0827-34-1000(内線3003)

概要

daylist当院は山口県東部地域の中核病院として位置しております。当院肝臓内科は、肝癌を主体とした肝腫瘍病変と、B型・C型慢性肝炎および自己免疫性肝疾患などのびまん性肝疾患の診断と治療を行っております。

この検査として腹部超音波検査や腹部CT・MRIなどを行い、診断を進めていきます。

治療としては、C型慢性肝炎に対するインターフェロン治療や、B型慢性肝炎に対するエンテカビル投与などの内服治療などだけでなく、超音波検査を使用した治療や、すでに2010年より導入した新しい血管画像検査装置を使用して肝腫瘍の診断・治療もしております。

年間の検査・治療件数は、腹部超音波下ラジオ波焼灼術:30件、腹部血管造影検査:95件、腹部超音波下肝生検:46件(2012年現在)です。

その他、食道・胃静脈瘤の治療や、内科的に治療が困難な肝腫瘍の治療などは、消化器内科や外科・放射線科とも共同で治療に当たっております。

肝臓内科担当医師のご紹介

外来診療案内 肝臓内科

【平成29年11月、12月】

診療科 
肝臓内科
【J】
午前     -     宮下 真奈備    -       -     牧野 泰裕
午後          
肝臓内科<備考>
  • 再診(完全予約制) 
    *初診の場合は総合内科へお申し込みください。 

  診療科はこちら<肝臓内科>

主要診療内容

C型肝炎ウイルスの高浸淫地区という背景から肝臓病の治療には多くの経験があり、C型慢性肝炎に対するインターフェロン治療、肝癌に対するラジオ波焼灼療法および経カテーテル式肝動脈塞栓療法といったIVR(Interventional Radiology)から日常生活の相談まで、各領域の専門医が密接に連携し良質な医療を提供しています。

慢性肝炎

C型慢性肝炎

C型慢性肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)の持続感染により肝硬変への進展や、肝臓癌が発症する事が知られております。この予防策としてHCVを除去することです。
HCV除去はこれまでインターフェロン製剤を主体とした治療でした。しかし近年インターフェロンを使用しない『内服薬』のみの治療法が発表されており、当院でも2014年より行ってきております。往来のインターフェロン療法とは異なり発熱・倦怠感といった副作用の出現頻度は低く、外来での治療開始も可能です。治療期間も12~24週間と短いのも魅力です。
しかし問題点として
(1)『肝臓へ働きかける薬』であるので肝機能異常などの副作用のために短期間に定期的に外来受診の必要があります。また
(2)内服薬の治療はHCV除去率は高いものの、治療がうまくいかなかった場合はHCV変異のため今後のHCV除去治療が難しくなる可能性があります。
このため、HCV除去の治療の際は、肝臓内科医師の外来にてよくご相談ください。
なお、HCV除去治療の副作用などでHCVの除去が困難な場合は、肝機能を正常に保つことで肝硬変への進展や肝臓癌の発症を予防するため、これまで通りグリチルリチン製剤の投与や1回/1~2週のペグインターフェロン単独療法も行っております。

B型慢性肝炎

B型慢性肝炎や肝硬変に対しては、エンテカビルをはじめとする核酸アナログ製剤で良好な成績を上げております。

 

肝硬変での症状・所見

食道・胃静脈瘤や肝性脳症、腹水といった進行した肝硬変(非代償性肝硬変ともいいます)になりますと、患者さんの生命だけでなく生活の質(QOL)に関わってきますので、それらに対しても積極的に治療を行っております。

食道・胃静脈瘤

まず食道静脈瘤に対しては、消化器内科にて内視鏡的硬化療法・結紮療法を行い、胃静脈瘤で内視鏡的硬化療法が困難な場合、放射線科と共同でバルーン閉塞下逆行性静脈瘤塞栓術(B-RTO)で治療を行います。

肝性脳症

肝性脳症は血液中に人体に有害な『アンモニア』濃度が上昇したために起きる意識障害の症状です。比較的軽い意識障害や両手の震えから昏睡といって意識が全くなくなる状態にまで幅広い状態まで起きてしまいます。
まず予防策として、蛋白制限食や分岐鎖アミノ酸製剤の内服を行ったりします。肝性脳症の症状が起きた時には、分岐鎖アミノ酸製剤の点滴やピアーレといったオリゴ糖製剤の内服や腸への注入を行います。一旦起きた肝性脳症を起こしにくくするために地固め療法として、オリゴ糖製剤やカルニチン製剤の内服や、亜鉛製剤、カナマイシンといった非吸収性の抗生物質の投与も検討しています。

腹水

往来での腹水の治療法は、利尿薬を投与する事を主体に腹水の少量抜去を行っておりました。しかし近年トリバプタン製剤という薬が発表されました。これは往来内服していた利尿薬と一緒に内服する事で、腹水を減量させる治療です。
しかし患者さんの中には、この薬による治療に効果のない方もあります。この場合はアルブミンといった血管内の体液を調節する物質の点滴治療や腹水抜去だけでなく、腹水濃縮再静注/腹注療法といって、腹水をあらかじめ大量に抜去して、これを透析の機械にかけて濃縮して静脈内や腹腔内に戻す治療を行うこともあります。

 

 肝癌

肝癌に対しては、ラジオ波焼灼療法および経カテーテル的肝動脈塞栓療法を積極的に施行しております。
もちろん手術の適応のある肝癌に対しては、外科にコンサルトし肝切除も行っております。

早期の肝癌

比較的早期の肝癌(目安としては腫瘍の大きさが3cm以下、3個以内)がラジオ波焼灼療法がよい適応となっております。
横隔膜直下や腸管に近い症例は、人工的に胸水や腹水を入れ、描出困難な腫瘍は造影超音波(ソナゾイド)を併用し、工夫しながら大半の症例を超音波にて焼灼しております。
経皮的穿刺困難な場合、放射線科によるCTガイド下、あるいは外科による開腹下にて焼灼する場合もございます。

進行肝癌

手術やラジオ波焼灼療法などの局所治療ができない進行肝癌には、経カテーテル的肝動脈化学塞栓療法といって、足の付け根の血管からカテーテルという細いチューブを肝臓の血管内までレントゲン透析下で確認しながら進めていき、目的の肝癌に対し抗癌剤を流してそのあと塞栓物質で血流を遮断する治療を行います。
しかし門脈や太い血管に腫瘍が進展していた場合は、肝臓の体力が良好であれば分子標的薬といった内服薬の投与や、カテーテルを肝動脈へ通してシスプラチンを定期的に投与する動注療法を行うこともあります。
また肝臓癌の場所や大きさによっては、放射線科と相談し放射線治療を行うこともあります。

 

その他肝疾患

自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、薬剤性肝障害などの診療も行っております。

尚、アルコール性肝障害は、根底にアルコールに対する依存状態が存在する可能性もあります。この場合は根本治療として『断酒』が重要です。この為、症例によっては断酒訓練のできる医療機関での治療をお勧めする場合があります。
さらに重症急性膵炎に対する膵酵素阻害剤・抗生物質持続動注療法や、持続的血液濾過透析といった特殊療法の導入で、以前は3割程度の死亡率が最近1割程度にまで減少しております。

 

公開資料

年間検査兼治療件数と学術活動

 

 岩国医療センターだより『内科』

過去に広報誌「岩国医療センターだより」にて掲載しました「内科だより」等、肝臓内科関連の記事を閲覧できます。

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